今日的なデッサン(ドローイング)
2017/01/04
しかし近代以降、目の前のモチーフを忠実に再現するのみならず、一つのアート作品としてのデッサンが立ち上がってきました。
この場合は、デッサンよりドローイングといわれることが日本では多いようです。
このドローイング作品は、いわゆるタブロー的な絵画作品より直接的な表現となるため、作者の作品に対する、言葉としてではないもっと生々しい思いが垣間見られる表現手法と言えるかもしれません。
当のフランスでは、これらアカデミックな意味のデッサン。一つの表現としてのドローイングどちらも、「デッサン」という語の中に含まれているそうです。
また、デッサンを専門とした画家を、「デシナトゥール(dessinateur)」と言い、それだけでも絵画の一つの領域を作っているとのこと。
ここまで見ると、これ自体が作品を作るための、前段階的なものに感じるかもしれません。
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